場面緘黙児が転校した結果はどうだった?

場面緘黙親の会LINEオープンチャットに書き込みのあった、2家庭の保護者の転校の体験談が参考になりましたので、緘黙マガジン編集部が編集して紹介します。

場面緘黙の改善例で、中学に行ったらとか、高校に行ったらとか、学校が変わったら、というケースがありますよね。
だから転校して環境を変えたら、話せるようにならないか?と思われる方がいるかもしれません。

この記事では、場面緘黙児が転校した結果どうなったか、実際のご家庭の体験談をまとめてみました。

転校はどうかなと考えている親御様には、この記事を読んで、少しでも参考になれば嬉しいです。

※この記事に記載された体験談は、あくまでも個人の感想になり、情報として決め付けるものではなく、様々な可能性やヒントを読者の皆様にお伝えする目的になります。内容が気になる場合は、専門家にご相談ください。
※( )には、体験談回答者のお子様の状況がわかるように、現在のお子様の大まかな学年と性別を記載しています(現在の学年だけではなく、過去に体験された話も回答していただいています)。

転校を決断した先輩保護者の体験談

本人の意思を尊重して待ってきたことが良かった

我が家は1年生の時にイジメがきっかけで、本格的?な場面緘黙と二次障害を発症し不登校になりました。
すぐさま転校の話をしましたが嫌がられました。

娘には他にも強迫性障害もあり、異常に女の子の制服を着たくないというコダワリがあり、近隣の制服を着る学校への転校は拒否されました。
でもフリースクールやホームスクーリーング、転校という、今の学校にこだわる必要はないという事を常に話してはいました。そして月に一度カウンセリングも受けていました。

そうして実際に転校するまでの間、何度か友だちトラブルと不登校を繰り返し、さらには親友が転校するという出来事があり、とうとう5年生の秋、本人から転校したいと申し出がありました。
自分で決断しただけあって、その頃には制服のスカートへの葛藤も決着をつけたのか、スムーズに受け入れてくれました。

転校先は近隣の学校ではなく、コロナ禍でリモートワークができるようになったので田舎(私の故郷)へ移住する形をとりました。
今の学校では場面緘黙とは思えないほど積極的に発言し、クラスのリーダー的存在にまでなり、私も夫もその変わりように正直驚きを隠せません。
なのでうちの場合は、本人の意思を尊重して待ってよかったなと思っています。
(メグミさん 小学生高学年・女児)

転校をきっかけにクラスメイトに話せないことを伝えたことで、本人も親も気持ちが楽になった

我が家は夫の転勤で、夏休みに引っ越してきました。
転居前の学校では少人数の支援級に在籍しておりましたが、転居後の学校では場面緘黙は通常級扱いのため29人のクラスで頑張っています。
本人の意思での転校では無かったので、娘は転校が嫌で嫌で仕方なかったようです。

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