場面緘黙親の会LINEオープンチャットに書き込みのあった、5家庭の保護者の「場面緘黙の線引きがわからず困ったこと」についての体験談が参考になりましたので、緘黙マガジン編集部が編集して紹介します。
場面緘黙と一言にいっても、少し話せている状態だと場面緘黙かどうかわからない場合があります。
医師から少しでも話せていた場合は場面緘黙ではないと言われた…。担任の先生から全くしゃべれない状態じゃないと場面緘黙ではないと言われた…。など、支援者の立場の方から、場面緘黙ではないと言われて困惑する保護者もいるのが現実です。
この記事では、実際にそのような経験をされた5家庭の先輩保護者が場面緘黙かどうか線引きがわからなくて困った例としてまとめてみました。
同じような状況で悩まれた親御様には、この記事を読んで、参考にしてもらえたら嬉しいです。
※この記事に記載された体験談は、あくまでも個人の感想になり、情報として決め付けるものではなく、様々な可能性やヒントを読者の皆様にお伝えする目的になります。内容が気になる場合は、専門家にご相談ください。
場面緘黙かどうか線引きがわからず困った先輩保護者の体験談
医師に少しでも声を出せるなら場面緘黙ではないとハッキリ言われて困惑しました
先日娘の理解を深めようと思い小児精神科を受診しました。発達支援センターなどには行っていましたが、医療機関に行くのは初めてでした。
今まで娘のことを自分で調べて当てはまるのが場面緘黙だと思って接してきましたが、医師には少しでも声を出せるなら場面緘黙ではないとはっきり言われてしまい困惑しました。
不安が強くて声が出しにくいという症状があるのかもと言ってましたが、それと場面緘黙の違いがわからなくなってしまいました。
娘は幼稚園では年少、年中はほぼ話すことがなく、年長になりプライベートでも仲良しのお友達とだけ声で話すことができました。その周りのお友達とは話すことができず、頷いたり首を振ったり、聞こえるか聞こえないくらいの声で単語が出ることはありました。
今は小1で症状が少し緩和し、つい最近になってプライベートで仲良しのお友達以外のお友達2人と話せるようになったと喜んでいます。
ただ、発表でみんなが注目していると言葉が詰まって声を出すのが難しい状況です。先生に対しては頷くか小さい声で答えるということはできるようですが…。これは場面緘黙とは言わない症状なのでしょうか?!
医師から場面緘黙とは違うと言われて、本当に困惑していて、娘の症状をどう捉えていけばいいのかわからなくなってしまいました。
(リツコさん 小学校低学年・女児)