2020年9月、LINEオープンチャットから始まり、場面緘黙親の会は任意団体として設立されました。
親の会はどうやってできたのか?
なぜ親の会を立ち上げようと思ったのか?
場面緘黙親の会が発足した3つのきっかけについて、まずはお伝えしたいと思います。
1. 場面緘黙の正しい情報が分からない
親が子どもの場面緘黙について気になった時、まずネットで調べてみますよね?
でも自分だけで探し回っても、どの情報を信じれば良いのかの判断が難しいのが現状です。
実際に場面緘黙の子どもに何をしてあげれば良いのか分からず、悩んでいる方もきっと多いはずです。
2. 同じ悩みを持つ親同士が集まる場所が少ない
周囲に同じ悩みを持つ人が少なく、悩みに共感してくれる人が近くにいないのは苦しいことです。
同じ悩みを持つ親同士の集まりも、近くで見つけることは難しいかもしれません。
共感し合える仲間と出会える場所、そして知識や情報を交換できる場所が必要です。
3. 場面緘黙に対する理解を深める機会が少ない
場面緘黙と一口に言っても、特定の場面の中でも決まったセリフだけなら話せるなど症状は様々で、親だけで理解することは難しいと思います。
親も含め、周囲の場面緘黙に対する理解が少ないと子どもが苦しむことになるかもしれない…。
だからこそ、親や周囲の大人が場面緘黙について理解を深めることが大切です。
1人ではできないかもしれませんが、仲間がいて、学ぶ機会があれば、場面緘黙について理解し、もっと子どもに共感することができるのではないでしょうか。
3つのきっかけから親の会立ち上げへ
このような3つのきっかけから、私たちはこう思うようになりました。
・場面緘黙の正しい情報を伝えたい
・同じ悩みを持つ親同士が気軽につながれる場所を作りたい
・仲間とともに場面緘黙に対する理解を深めたい
そして、この想いが強くなり、場面緘黙親の会を立ち上げることになりました。
私たちも日々試行錯誤しながら子どもと向きあっており、同じ悩みを共有し、場面緘黙について理解を深めあえる仲間が欲しいと思ってきました。
私たちと一緒に寄り添いあえる仲間がたくさん増えてくれることが、何よりの願いです。
場面緘黙の子どもたちが生涯にわたり、自分らしさを受け入れてもらえる社会へ。自信をもって、生き生きと暮らすことができる社会へ。そんな社会を目指し、私たちは活動しています。
場面緘黙親の会代表辻田和彰のメッセージ。これまで僕が、場面緘黙に対して経験してきた困難や親の会団体設立の経緯。そして、保護者の皆さんへの想い、親の会団体活動への想いをメッセージとしてお伝えしたいと思います。