自閉スペクトラム症併存の場面緘黙児が療育の先生に対応してもらった安心できる環境作り

場面緘黙親の会LINEオープンチャットに書き込みのあったみすずさん(仮名)の、療育の先生に対応してもらった「安心できる環境作り」の話が参考になりましたので、緘黙マガジン編集部が編集して紹介します。

自閉スペクトラム症(ASD)が併存する場面緘黙児の娘さんを持つ、みすずさん。

幼稚園の年中時に療育(児童発達支援)の先生から場面緘黙っぽいねと言われて、みすずさんは初めてその言葉を知りました。
それから児童発達支援の事業所に週2回で1年半通い、卒業するくらいの頃には素に近い形で、療育の先生と会話ができるようになりました。

場面緘黙が改善傾向へ向かった背景には、療育の先生が取り組んでくれた「安心できる環境作り」があったと、みすずさんは説明してくれました。

どういう対応をしてもらったら安心できる環境作りにつながるのか、療育の先生が対応してくれた具体的な実例をみすずさんの経験談を通して知ることができると思います。

特に自閉スペクトラム症を併存している場面緘黙のお子さんにとっては、対応方法のヒントがたくさんあると思うので参考にしてみてくださいね。

※この記事に記載された体験談は、あくまでも個人の感想になり、情報として決め付けるものではなく、様々な可能性やヒントを読者の皆様にお伝えする目的になります。内容が気になる場合は、専門家にご相談ください。

療育の先生が対応してくれた自閉スペクトラム症特性への配慮

私の娘は場面緘黙だけでなく自閉スペクトラム症があり、母子分離不安が強めで、感覚過敏もあります。

安心できる環境作りでは、場面緘黙への対応より先に自閉スペクトラム症特性への配慮を中心に進めていきました。その際、療育の先生が行ってくれた対応例について以下にまとめてみます。

ルーティンが決まっていると安心

療育では、毎回の流れやルーティンが決まっています。

週2回以上通っていたので、毎日の流れやルーティンを覚えていき、それが安心につながりました。

先の見通しがわかると安心

療育施設では見える場所にホワイトボードで流れが書いてあり、先の見通しがわかるから安心できました。

視覚的に流れが書けるものは書いてもらえると、見ながら確認できるからわかりやすく、本人に伝わりやすいです。

本人の確認に対して丁寧に答えてくれた

本人はやることや動作の確認が多いのですが、確認に対しては先生が毎回答えてくれました。

先生は忍耐力がいるし、しんどいと思うのですが、毎回付き合ってくれることで娘が安心できるとだんだん減っていきました。

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