母親と息子と幼稚園の先生で始めたトイレスモールステップ

場面緘黙親の会LINEオープンチャットに書き込みのあったモコさん(仮名)の幼稚園で行ったトイレのスモールステップの体験談が参考になりましたので、緘黙マガジン編集部が編集して紹介します。

幼稚園に通う年中男子の場面緘黙児を持つ母親のモコさん。
息子さんは年中になってからトイレでおしっこができなくなったのですが、モコさんと息子さんと幼稚園の先生とでスモールステップによる成功体験を積んでいき、最終的にはトイレでおしっこができるようになりました。

モコさんが経験したプロセスを通して、場面緘黙児が幼稚園でおしっこができなかった場合にどんなことをすれば改善していくのか、参考にしてもらえたらと思います。

※この記事に記載された体験談は、あくまでも個人の感想になり、情報として決め付けるものではなく、様々な可能性やヒントを読者の皆様にお伝えする目的になります。内容が気になる場合は、専門家にご相談ください。

年中になってトイレ環境が変わったことで行けなくなったのかも…

息子は年中に進級してからトイレに行けなくなり、3ヶ月間ほぼ毎日パンツを1、2枚濡らして帰ってきました。

本人に聞いてもなぜトイレでおしっこができないかわからず、あくまで私の憶測ですが理由は年少から年中での環境変化があったからではと思いました。

息子の場合、年少の個室トイレから、年中の子どもみんなで使う広い共用トイレという環境の変化に対応できなかったことが考えられました。

特に、共有用トイレの仕切りが低く、まわりの視線が気になることが原因だったと思います。

誰も登園していない時間帯にトイレに行って練習してもダメ

そこで、対策としてまずはこんなトイレ練習を実行してみました。

毎朝誰も登園していない時間帯に、私は息子と二人でトイレに行って練習することにしました。

でも、どうしてもおしっこは出ませんでした。

共用トイレ内にある、先生が使う仕切りの高い大人用トイレでもダメでした。

その後も保育中は先生とトイレに行くものの、いざ座ると出ず、トイレから出た後ジャーっとお漏らし、という状況が続きました。

教室から離れたトイレならおしっこできた!

次に試した案は教室から離れたトイレでした。

教室から離れた職員来客用のトイレなら、お友達は誰も来ないし、静かで視線も気にならないのでは?と考えました。

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