場面緘黙親の会LINEオープンチャットに書き込みのあったいくえさん(仮名)の、就学前に取り組まれた場面緘黙対策の体験談が参考になりましたので、緘黙マガジン編集部が編集して紹介します。
幼稚園の年少時に娘さんが場面緘黙だと気づかれたいくえさん。
そこから年中の1年間で幼稚園で話せるようになるまでに取り組まれたことを振り返り、ポイントをまとめて紹介してくれました。
いくえさんの経験を通して、就学前に場面緘黙に対する取り組みはどんなことをすれば良いのか、参考にしてもらえたらと思います。
※この記事に記載された体験談は、あくまでも個人の感想になり、情報として決め付けるものではなく、様々な可能性やヒントを読者の皆様にお伝えする目的になります。内容が気になる場合は、専門家にご相談ください。
年少時に気づいた場面緘黙の症状
うちの娘は、現在幼稚園の年長なのですが、年少の10月末に場面緘黙であることに気づきました。
場面緘黙の症状としては幼稚園の中だけ声が出ず、先生やお友達とは話せませんでした。
挨拶もできませんでした。
困り事としては、トイレに行きたい時に行くことができないという課題もありました。
ただ、母親など家族が一緒だと幼稚園でも声が出せるという状況でした。
年中の取り組みによりできるようになったこと
場面緘黙に気づいた時から年中の1年間でいろいろな取り組みをしてきました。
それにより、年中が終わる頃には以下のように改善することができました。
・先生とはだいたい話せるようになった。
・簡単なお願いができるようになった。
・何人かのお友達とは話せるようになった。
・トイレも行きたいときに行けるようになった。
ただ、自信のないことを人前ではしない(運動会の遊戯、室内でのリズム等)、発表会でのセリフ、インタビューはできないといった課題は残りました。
なぜ改善できたのかを考えてみたのですが、私は話せるように練習することは無理にせず、特に本人が安心できる環境を作ることを重視してきました。
年中の1年間で良かったなと思う取り組みについて、私なりにまとめてみます。