場面緘黙児の付き添い登校例。親の対応方法や良かった点は?

場面緘黙親の会LINEオープンチャットに書き込みのあった、3家庭の保護者の「付き添い登校」についての体験談が参考になりましたので、緘黙マガジン編集部が編集して紹介します。

場面緘黙児が学校に1人で行くのが難しくなった時、親御様は付き添い登校を検討し、何とか学校に慣れてもらおうと頑張ろうとするのではないかと思います。

この記事では、実際に付き添い登校を経験された3家庭の先輩保護者が、どのように対応したのか、付き添い登校をしてどうだったのか、体験話としてまとめてみました。

付き添い登校を検討している親御様や現在付き添い登校をしている親御様には、この記事を読んで、参考にしてもらえたら嬉しいです。

※この記事に記載された体験談は、あくまでも個人の感想になり、情報として決め付けるものではなく、様々な可能性やヒントを読者の皆様にお伝えする目的になります。内容が気になる場合は、専門家にご相談ください。

付き添い登校をした先輩保護者の体験談

付き添いで子どもが安心できたため、徐々にできることが増えていった

うちは小学校3年生の終わりから保健室に行くことが多くなりました。学校で不安によるめまいが出ていて、それが怖いから行けない状態でした。

最初は私と一緒に保健室に登校し、そこでドリルをしました。しばらくして教室の隣が空き教室だったのでそこに行ってみようかとなり、そこで一緒に勉強し給食を食べました。私は自分用に弁当を持っていきました。まだ小学生なので給食時には友達が給食を持ってきてくれ、休み時間には友達が来てくれました。

しばらくその状態で、今度は行ける授業だけ行ってみようかとなり、自分で行ける授業を決めて頑張って教室に入ることにしました。決めても教室に入れない事も多くありましたが、すごく勇気を出して教室に入ったなと、私が見ていて思う事もありました。

私は隣の教室で待っていて心理学の本などをたくさん読みました。なかなかゆっくり読書できていなかったので良かったです。

体育に出れるようになったらベランダから見学し、体育館の外から覗きました。
校外学習でみんながバスで行く時は、子どもを車に乗せて後ろからついていき参加させました。

付き添ったのは4年生の1年間です。学校に来る相談員の方とも話し合いながら手探りで必死でしたが、運動会の練習を見れるなど学校の様子を1年間見ることなんてないと考えると、終わる頃にはいい経験だったなと思いました。

メリットはやはり子どもが安心できたことだと思います。私は平気なふりをして子どもが安心できるように必死でしたが…。

小学生のうちは周りの子もみんな素直だし、付き添いのデメリットはないのではと思います。
先が見えない不安は大きいですが、一緒に頑張った経験は子どもにもきっと伝わるのではないかと思います。
(マサエさん 中学生・男児)

学校での困り事がわかり親子で一緒に対策を考えることができるようになった

うちの子は就学前にいじめから不登園、二次障害、母子分離不安があったので、学校に行くことが困難だったため、入学後の様子で支援級の先生から付き添い登校を提案してもらいました。主治医にも、学校のハードルは低くしていきましょうと言われていました。

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