場面緘黙親の会LINEオープンチャットに書き込みのあったメイコさん(仮名)の「一言連絡メモで先生との関係が変わった」体験談が参考になりましたので、緘黙マガジン編集部が編集して紹介します。
幼稚園の年少時にはほとんど話すことができなかった娘さんが、年中になると担任の先生との間に少しずつ言葉のやりとりが生まれていったそうです。
きっかけは、メイコさんが始めた一言連絡メモ。小さな取り組みから先生との関係が築かれ、娘さんの気持ちが変化していく過程が印象的でした。
同じように、幼稚園や保育園での先生との関わり方に悩む親御様にとって、メイコさんの取り組みは参考になる点が多いのではないかと思います。
※この記事に記載された体験談は、あくまでも個人の感想になり、情報として決め付けるものではなく、様々な可能性やヒントを読者の皆様にお伝えする目的になります。内容が気になる場合は、専門家にご相談ください。
生まれた時から場面緘黙があったかもしれません
幼稚園に通う年長の女の子です。
今思えば、生まれた時から場面緘黙があり、固まって動けないことがあったかもしれません。
1歳半過ぎから療育に行っています。初めは集団で、今は個別で進めています。
三学期になった今、幼稚園では場面緘黙を克服し、みんなに馴染んで過ごしています。
年少時は一人をのぞいてほとんど話すことができなかった
年少時、娘は誰とも話すことができずにいました。
思いが伝えられず、トイレの失敗をしたり、困って固まったりすることが多々ありました。
ただ、関わる先生方の接し方がとても素晴らしく、嫌がることなく通園しました。
発表会や運動会はみんなと同じように声も出し、動けていました。
年少の三学期には、娘に対してグイグイ来てくれる女の子がいました。
娘は無反応だったと思いますが、その子は気にせずどんどん関わってきてくれました。
その結果、年少の終わり頃にはその女の子と少し話せるようになっていたと思います。
年中時に始めた一言連絡メモをきっかけに先生と話せるようになった
年中で担任の先生が変わった時、私が始めたのは一言連絡メモでした。
娘についてその日にあった出来事をメモして先生に渡し、次の日に先生からその内容を話しかけてもらう取り組みを始めました。
・今日はおやつにケーキを食べました。
・今日は兄の学校へ行きました。
など、本当に一言だけ。
先生に話しかけられると、娘はとても嬉しそうにしていました。
そして、一学期の途中からは、メモの中身について先生に話しかけられた時、娘自身から話し出すようになりました。
二学期には連絡メモが必要なくなり、先生と娘がやりとりできるようになっていきました。
友達関係では、年少で仲良くなった女の子と同じクラスにしてもらったこともあり、その女の子から他の子に広がっていき、楽しく遊べる子が増えていきました。
年長では楽しくすごしているが、これからも先生との関係作りは大切
そして、年長。
今ではみんなに馴染み、楽しく毎日を過ごしています。
幼稚園生活をこのようにすごせていることは、娘にとって大きな自信になっていると思います。
ただ、外に出ると話ができない場面が多く、まだ完全に場面緘黙が改善したわけではありません。
これから就学にあたって、このままの状態であれば心配いらないのではと思うのと同時に、小学校で環境や友達も変わるので心配もあります。
そう考えると、今後も先生との密なやりとりを大切にしていきたいと思います。
一言連絡メモの経験を通してわかりましたが、先生との関係作りは娘にとって大きなものでした。
これから担当してもらう先生とは情報を共有して、困ったことがあった時にいつでも相談できるようにしたいなと思います。
編集部からのまとめ
年少から年長へと成長していく中で、少しずつ変化していったメイコさん親子の姿が印象的でした。中でも年中時に取り入れた一言連絡メモは、娘さんの「話したい気持ち」を支える温かなサポートだったのではないでしょうか。
先生とのやりとりを通じて娘さんが安心し、自分から話しかけられるようになった過程は、同じように悩む親御様にとって参考になる点が多いのではと思います。
場面緘黙の子どもにとって「安心できる関係作り」がいかに大切かを感じさせてくれるエピソードでした。
お子さんの成長を支えるヒントとして、メイコさんの実践をぜひ参考にしてみてください。
※本記事における体験談はあくまで個人の体験を元にした内容であり、全ての場面緘黙児にあてはまるわけではありません。また診断行為や治療として、正確性や有効性を保証するものではありません。個別のケースについて診断や治療を求める場合は、医師など専門家に相談してください。
場面緘黙の子どもを持つ親たちみんなで作る体験談記事プロジェクトについて紹介します。







