2025年11月8日(土)に行われたワークショップ第2回『話せなくても大丈夫!親子のための「みる・さわる・かんがえる」ミュージアム』について、イベントレポートとして紹介します。
このワークショップは、話すことに不安や困難を感じる子どもたちを支援する研究の一環として、大阪大学総合学術博物館(豊中市)で開催されました。
応募された保護者の皆様には、同意を得たうえで事前にLINEオープンチャットにご参加いただきました。チャット上で会場の写真や活動の流れなどの情報をご提供し、不明点や必要な配慮についてあらかじめ相談できる体制を整えました。
ワークショップ当日、お子様たちは江戸時代に描かれたマンガの模写と、「ヒトに最も近い動物」であるボノボをモチーフにしたキーホルダーづくりを通して、大学で働く研究者たちと楽しく交流していました。
イベント概要
・開催日:2025年11月8日(土)
・開催時間:14:00~16:00
・開催場所:大阪大学総合学術博物館 3階 セミナー室ほか
・参加費:無料
・対象者:話すことに不安や困難を感じる小中学生とそのご家族
・主催:大阪大学COデザインセンター
・共催:大阪大学総合学術博物館、超域イノベーション博士課程プログラム、場面緘黙親の会
参加者
・スタッフ:辻田那月ほか、大阪大学などの研究者8名
・体験者:話すことが難しいと感じるお子様とそのご家族、5世帯14名
当日の体験の流れ
1.セミナー室の前で受付
2.研究責任者(辻田那月)から研究と体験の内容について説明
3.2種類のコーナーを体験
4.最後に出口の近くでおみやげを受け取り、体験終了
5.Webから体験後のアンケートに回答
体験の内容
当日は2つのコーナーに研究者が常駐し、お子様たちの気持ちとペースを優先しながら、研究資料を利用したお絵描きと工作の体験を実施しました。また、お子様が疲れや緊張を感じた時に気分転換できるよう、静かな部屋にお連れしたり、展示室をご案内したりといった対応も柔軟に行いました。

▲約300年前に描かれたイラストを模写する「江戸時代のマンガコーナー」

▲野生動物の写真と映像を見ながら工作が楽しめる「キーホルダーづくりコーナー」

▲休憩スペース
イベントを終えた感想と今後について
第2回目となる今回は、5世帯のご家族にご参加いただきました。「こうしなければならない」という決まりのない、子ども一人ひとりの興味やペースが尊重される場であるため、参加した子どもたちはそれぞれが選んだ活動に、落ち着いてじっくりと向き合っている様子が印象的でした。
本プログラムでは、制作体験そのものに加え、江戸時代のマンガやボノボをはじめとする野生生物などについて、研究者が背景や文脈を説明したうえで活動を行っています。こうした専門的な知見に触れながら体験できる点も、本企画の特徴の一つだと感じています。
学校に通うことが難しいなど、学びの機会が限られているお子さんにとっても、研究者から直接話を聞き、新たな知識や視点に出会える場となることを願っています。






