日本心理学会「異分野間恊働懇話会 2022」

場面緘黙親の会副会長の辻田那月が、2022年3月13日(日)に行われた公益社団法人 日本心理学会若手の会主催「異分野間恊働懇話会 2022」でポスター発表を行いました。

【2022年3月13日(日) 13:00-18:00】オンライン開催 異分野間恊働懇話会 2022

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・演題名:「場面緘黙と自閉スペクトラム症・不登校との関連 」

・発表者:辻田那月(京都大学大学院 人間・環境学研究科)

・抄録:
場面緘黙とはDSM5によると、家では話せるにもかかわらず、幼稚園や学校では話せなくなってしまう不安障害の一種と定義されているが、自閉スペクトラム症(以下ASD)は除外基準となっているため、ASD併存の場面緘黙児は研究対象から除外されている。しかし場面緘黙と ASDの併存率は不安障害と同じくらい高いことが報告されている。また不登校の背景には対人関係の困難や感覚過敏などのASD特性が関連していることが指摘されており、実際少ないながらも場面緘黙児が不登校を呈したケースも報告されてきていることから、場面緘黙児の不登校には ASD特性が関連している可能性が考えられる。よって今後は ASD併存の場面緘黙児を除外せず、ASD特性と不登校の関連を調査していく必要があると考える。