クラスメイトと保護者に毎年カミングアウトして学年全体を味方にしていく

場面緘黙親の会LINEオープンチャットに書き込みのあったサユリさん(仮名)の「毎年カミングアウトを重ねながら学年全体に理解を広げていった体験談」が参考になりましたので、緘黙マガジン編集部が編集して紹介します。

場面緘黙について、クラスメイトや保護者にどこまで伝えるべきか、カミングアウトをするかどうか悩まれている親御さんも多いのではないでしょうか。

現在小学3年生のお子さんを持つサユリさんは、迷いながらも毎年少しずつカミングアウトを重ね、学年全体へと理解を広げていく取り組みをされてきました。

サユリさんの経験談を通して、カミングアウトの進め方や伝え方の工夫、そして安心できる環境づくりのヒントを参考にしてもらえたらと思います。

※この記事に記載された体験談は、あくまでも個人の感想になり、情報として決め付けるものではなく、様々な可能性やヒントを読者の皆様にお伝えする目的になります。内容が気になる場合は、専門家にご相談ください。

私が「カミングアウト派」である理由

私は現在小学3年生の娘を持つ母親です。

クラスメイトや保護者に対する場面緘黙のカミングアウトについては、もともと迷いがありました。

「話せないことを伝えることで、どのように受け取られるのか」「かえって先入観につながらないか」といった不安もあり、最初から前向きだったわけではありません。

しかし、場面緘黙親の会LINEオープンチャットの場で、先輩保護者の方々から「メリットしかなかったですよ」という言葉をいただいたことが、大きな後押しとなりました。

あくまで私見ではありますが、現在は圧倒的に「カミングアウト派」です。

これまでデメリットは一度も感じたことがなく、メリットは何十回も実感してきました。

ここからは、入学当初から少しずつ積み重ねてきた実際の出来事を通して、カミングアウトの経緯を時系列で振り返っていきたいと思います。

小学1年生(10月):学習発表会の役決めと学年全体への説明

11月の学習発表会の役を決める際、先生の配慮で娘は「1人で台詞を言うことがない役」に決まりました。

ただ、そのままオーディションを受けずに役が決まると「ずるい」という声が出る可能性もあるため、学年主任の先生が1年生全員に娘の特性について説明し、オーディションなしで配役されることについて理解を得てもらいました。

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