2025年8月9日(土)に行われたワークショップ『話せなくても大丈夫!親子のための「みる・さわる・かんがえる」ミュージアム』について、イベントレポートとして紹介します。
このワークショップは、話すことに不安や困難を感じる子どもを支援する研究の一環として、大阪大学総合学術博物館(豊中市)で開催されました。
参加してくださったお子様たちは、指さしカードなどを使ってスタッフと意思疎通しながら、江戸時代に描かれたマンガの模写や、ハンドルと歯車で動く計算機の操作などを通して、博物館の展示物について楽しく学んでいました。
イベント概要
・開催日:2025年8月9日(土)
・開催時間:14:00~16:00
・開催場所:大阪大学総合学術博物館 3階 セミナー室ほか
・参加費:無料
・対象者:小学1~6年生の話すことに不安や困難を感じる児童とそのご家族
・主催:大阪大学COデザインセンター
・共催:大阪大学総合学術博物館、超域イノベーション博士課程プログラム、場面緘黙親の会
参加者
・スタッフ:辻田那月ほか、大阪大学などの研究者8名
・体験者:話すことが難しいと感じるお子様とそのご家族、3世帯8名
当日の体験の流れ
1.セミナー室の前で受付
2.研究責任者(辻田那月)から研究と体験の内容について説明
3.お子様の好きな順番で4種類のコーナーを体験
4.体験したことによるお子様の気持ちの変化について、質問に回答
5.最後に出口の近くでおみやげを受け取り、体験終了
6.Webから体験後のアンケートに回答
体験の内容
当日は4つのコーナーのそれぞれに研究者が常駐し、お子様たちの気持ちとペースを優先しながら、展示物について紹介しました。また、お子様が疲れや緊張を感じた時に休憩できるよう、静かな部屋もご用意しました。

▲ワニのシールを作る「ワニコーナー」

▲約300年前に描かれたイラストを模写する「江戸時代のマンガコーナー」

▲ハニワの塗り絵ができる「ハニワコーナー」

▲ハンドルと歯車で動く計算機を操作する「手回し計算機コーナー」
イベントを終えた感想と今後について
話すことに不安や困難を感じるお子さんが保護者様と離れることなく、安心して参加できるイベントがあれば良いなと思い企画しました。初めての試みでしたが、どのお子様も楽しんでいただけたようで、またやってみたいと思います。






