はぴもくcafe京都参加者写真1

2023年1月21日に行われた第11回「はぴもくcafe」交流会in京都について、イベントレポートとして紹介します。

京都のリアル会場では3回目の開催。
今回は緘黙パパの体験談として、「休み時間の困り事」について、場面緘黙の不安やASD(自閉スペクトラム症)の特性から、困り事の理由を考えてみるという、簡単な講義形式を取り入れさせてもらいました。

イベント後にいただいたアンケートの感想を紹介しながらレポートとしてまとめたので、緘黙パパの体験談コーナーが入った、はぴもくcafe保護者交流会がどんなものになったかチェックしてみてくださいね。

イベント概要

・開催日:2023年1月21日(土)
・開催時間:10:00~12:00
・開催場所:ひとまち交流館京都2F 市民総合センター ミーティングルーム1
・参加費:500円
・対象者:関西在住の場面緘黙の子どもを持つ保護者。支援者の方も歓迎。

参加メンバー

■主催者
・辻田 和彰(緘黙パパ)
場面緘黙親の会代表。
場面緘黙、自閉スペクトラム症の女児を持つ1児の父。

■司会進行
・ココア
自閉スペクトラム症、場面緘黙の思春期女児を含む2児の母。
ひまわりの会(関西)主催。

■トークサポート
・めのの
場面緘黙経験者(幼少期)。
自閉スペクトラム症の女児を持つ1児の母。

■参加者
場面緘黙の子どもを持つ保護者11名。

当日の流れ

1.司会挨拶・はぴもくcafeについて
2.事務局メンバー紹介・参加者自己紹介
3.緘黙パパの体験談(休み時間の困り事)
4.交流タイム
5.事務局よりお知らせ

参加された皆様の感想

イベント終了後のアンケートで、皆様からいただいた感想を紹介します。

はぴもくcafeの満足度は?

満足:8名
やや満足:0名
どちらともいえない:0名
やや不満:0名
不満:0名

※8名の方から回答をいただきました。

参加した感想は?

※( )には、参加者のお子様の状況がわかるように、大まかな学年と性別を記載しています。

どうすればよいか悩んでいることを、じっくり聞いていただいて、皆さんの経験を含めて丁寧にアドバイスをいただいたこと。同じ悩みを抱えている人たちとお話できたこと。
(就学前・女児)

悩んでいることに共感してもらえた。これから進学するにつれて、違う問題があらたに出てくると不安にもなった。どこへ行ったらよいかなど、具体的なアドバイスを得られて参考になった。
(就学前・女児)

知らないことをたくさん知れて、同じ悩みを抱えている方たちと共有できてとても良かったです。
(就学前・女児)

身近に同じように緘黙で悩んでいる人がいないので、緘黙パパさんのお話はじめ、来られていた方々のお話は共感だらけで、私自身が、私のような悩みを持った親御さんが沢山おられると、大変勇気づけられました。
また、勉強不足で知らなかった知識など沢山教えて貰えて非常に勉強になりました!
ほんとに、参加して良かったです!ありがとうございました!
(小学生中学年・男児)

新たな発見がありました。前向きにできることから行動していこうと思います。
(小学生中学年・男児)

資料があったのでただ話を聞くよりも分かりやすかったです。
テーマが決まっているのも事前にうちの子の場合はどうかなと考えるきっかけにもなりよかったと思いました。
充実した時間でした。
(中学生、小学生中学年・女児)

主催者様、参加者様の体験談や場面緘黙の当事者様の体験談を直接お伺いできた事に加え、実際の支援者様のご苦労やお心がけを伺う事で改めて自身や子供の困りごとへの向き合い方、新しく知識を深める事ができました。
(高校生・男児)

新たな発見がありました。当事者の方の想い、緘黙をどのように考えて理解していくかというお話、とてもわかりやすく、新たな視点をいただけたと思います。
(支援者)

はぴもくcafe京都参加者写真2

次回もはぴもくcafeに参加したいですか?

ぜひ参加したい:5名
タイミングが合えば参加したい:3名
どちらともいえない:0名
参加したくない:0名

※8名の方から回答をいただきました。

今後取り組んで欲しいことは?

親子での交流
(就学前・女児)

これからも体験など聞かせていただきたいです。
(就学前・女児)

場面緘黙の克服について、されていること。
(小学生中学年・男児)

子ども同士でのやりとりで理解してもらう方法(年代に合わせて。小学校高学年以降になると特に対応が難しくなりそうなので)。
あと、緘黙傾向のない兄弟にどう伝えれば、お互いに気持ち良く理解できるか、例があれば教えていただきたいです。
(小学生中学年・男児)

参加者全員の話を聞く機会、グループでのトークなど
(支援者)

その他ご意見、ご感想

会に参加する日にこどもを誰かに預けるのが難しいときもあるので、一時保育のようなものがあれば大変助かります。
(就学前・女児)

はぴもくカフェが終わってからもオープンチャットで情報を提供して下さってとてもありがたいです。
(就学前・女児)

子ども本人のことだけでなく、私自身にも皆さまが寄り添っていただき、集団での発言が苦手な私にも発言のきっかけを作ってくださったりととても嬉しかったです。皆さまの話を聞いて、沢山ヒントをいただけました。ありがとうございました。
(小学生中学年・男児)

初めての参加でしたが、温かい雰囲気に、安心して過ごさせていただきました。
私が思い込んでしまっている支援の仕方、当事者の方への理解に対して、足りていなかった視点を感じ、知れたことがたくさんあり本当に良かったです。
コロナ禍のこともあり、改めて、会ってお話しできたことで、つながりを感じました。
今後も保護者の方やグループの方のお話を聞く機会、支援のこと、関わりのことを話し合える機会があったら積極的に参加させていただきたいと思いました。
(支援者)

第11回はぴもくcafe京都を終えた主催者からの感想

今回京都では初めての試みとして、緘黙パパの体験談を講義形式にして説明するという企画をしてみました。
その影響もあってか、参加者は普段より多めで、いつも参加してくださるメンバーに加え、大阪や兵庫など京都以外の地域の方や、支援者の方の参加もあり、幅広い方々が集まる機会になりました。

緘黙パパの体験談のパートでは、僕の娘が感じた「休み時間の困り事」の体験談を紹介し、親がその困り事をどう分析し、把握すれば良いのかという点について、僕がやっている方法を紹介し、皆さんと一緒に考える時間にさせてもらいました。

ASDを併存している緘黙パパの娘へのアプローチとして、場面緘黙の不安とASDの特性という2つの視点から、困り事の理由を考えてみるやり方をしているのですが、その具体例を提示して説明させてもらいました。

ASDの特性も絡んでくるので参加者が共感してくれるかどうか不安だったのですが、皆様の反応も良くてホッとしました。

資料を配布して説明させてもらったので、話を聞くだけよりわかりやすかったという感想もいただき、資料を作ってまとめて良かったなあと思いました。

ランチ会では参加者のほとんどが参加してくださり、思った以上に集まったので、テーブルを3、4人ずつに分けて、それぞれ年齢の近い方と話してもらうことで親睦を深めてもらいました。
少人数になったら、参加者も話しやすかったのか、ご自身の話をされていてうまく交流していただけたのかと思いました。

全体的には参加者人数が多くてどうなることかと思ったのですが、テーブルを分けて少人数にしたことで、参加者同士がお互いに話し合うきっかけができたことは良かったのではと思いました。

レポートのまとめ

参加者の感想からもわかるように、緘黙パパの体験談コーナーを作って話したことによって、勉強になった、新しい知識を得られたという感想の方が多くいました。
感想を見ると好評だったようなので、機会があればまた企画してやっていこうと思います。

その他の感想にもあるように、はぴもくcafe終了後には、参加者専用のオープンチャットを作っているのでそこでさらにフォローしたり、交流して仲を深めていくことも行い始めました。

ランチ会や参加者専用オープンチャットなど、参加者の皆様が継続的に交流しやすいよう今後も工夫していきたいなと思います。

参加していただいた皆様、本当にありがとうございました。